GMAT (Graduate Management Admission Test)とはMBA留学の希望者に受験が求められているテストです。ビジネススクールで学ぶために必要な学力を測るものです。GMATでは、英語力、数学的能力、分析的思考力が問われます。問題数は合計80問、800点満点です(最低点は200点)。ハーバード大やコロンビア大などの有名校に入るには700点以上のスコアが必要になります。当教室では、数学的能力を測るGMAT Mathパートの指導を行っております。英語はどうにかなるんだけど数学がちょっと、という方はご相談ください。

GMAT Mathパートは31問を62分間で解きます。順列組み合わせ、確率統計、不等式、二次関数、指数関数、整数問題、文章題から出題されます。GMAT Math問題の難易度は、日本の大学入試のセンター試験と同じくらいですが、設問の仕方が独特ですので十分に慣れておかないと本番は乗り切れません。また、当然のことですが英語で出題されますので、数学の用語にも慣れておく必要があります。

GMAT Mathパートの設問が独特であることの一例をご紹介いたします。

What is the value of x2?
(1) x=2x1
(2) x2=x3

A. Statement (1) ALONE is sufficient, but statement (2) above is not sufficient.

B. Statement (2) ALONE is sufficient, but statement (1) above is not sufficient.

C. BOTH statements TOGETHER are sufficient, but NEITHER statement ALONE is sufficient.

D. EACH statement ALONE is sufficient.

E. Statements (1) and (2) TOGETHER are NOT sufficient.

 

(1)と(2)のそれぞれの解は簡単に求まります。それを

x2

に代入すれば値が求まるから、正解はDと思うかもしれません。これは典型的な誤答のパターンです。GMAT Mathでは、値や真偽が一意に決まるかどうかを答えなくてはなりません。(1)の解は1だけですが、(2)の解は0と1です。(1)は値が一意に決まりますが、(2)は2通りの値を与えますので、(1)のみがsufficientですのでAが正解となります。

GMAT Mathの問題は、ほとんどの場合、要求される数学のテクニックは高くないのですが、気をつけて回答しないと間違えてしまうことがあります。31問のうち数学的に難しいのは1,2問だけです。高得点をねらうには、間違えやすい問題と難しい問題の両方をおさえておく必要があります。良問をたくさん解いて、高得点を目指しましょう!